ブドウ畑は斜面を利用してツーワイヤーで上から垂れ下がるような形と棚式栽培がワイナリー近くの畑だった。日差しが強ければ強いほど、葉の勢いが強いので葉にかくれた果実や棚式の下の果実は葉影でブドウの完熟からくる凝縮した豊かさにはやや無理がありそうと予感した。
また、雨除けのシートがかかっていて、茂る葉とともに蒸れている感じだった。
ワイナリーは新潟の雪を使った冷却室や(現在のワインづくりの使用感はない。
温度調整のできるタンクを他で使っているはず)、や地下を掘ったセラーには
先人のワインづくりの工夫が見えた。
2008 ヘリテジ(プレミアムワイン)というワインを試飲した。ベイリーAという交配品種がメインでブドウジュースのような食用ブドウのような甘口の香りに軽いタンニン。カベルネフランの青臭さと品種の多少のカビくさいような香りが混じった土着系品種独特の香りと味わい。
ワインはともかく、テイスティングルームの試飲グラスの小ささに驚愕。
小指の大きさもない円錐形で味や香りの評価は全く無理。これは無いでしょう!
有料のテイスティングでやっと普通のテイスティンググラスでが、
ほとんどの人が店で提供しているミニグラスを使っていた。観光客向けとはいえ
世界中のワイナリーでこのオモチャのようなワイナリー体験は初めてで
ワインを本気で試してみたい人には残念。
ジンファンデルの発祥地のアマドアやエルドラドあたりのワイナリーを
訪ねたときと共通する、初期のブドウ栽培とワインづくりを試みた土地の
ややさびれた素朴さや歴史を知る場所だと思う。
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