2008年9月28日日曜日

プチット・シラー  2008年9月



ちょっと珍しいところで、今日はプティット・シラーのお話。

Petite Sirah 
普通はブレンド用に使われることが多いものの、パワフルでありながらフルーティな単独のワインとしてソノマでは人気が出ている。この品種を特に得意としているところはChristpher Creek Wineryで、手作りで高品質のプチシラーを生産している。ブドウの樹齢は平均40年と古く、小ワイナリーらしく機械類も小ぶりで手作りでワインを作っている。ロシアンリバーとドライクリークの間にあるバナナストリップといわれる場所で、ポケットのように小さな温かい場所で、眩しい太陽が照る一方、斜面にある畑では非常に冷たい風が吹いていて震えるほど。 

古いプチシラーはCane Pruningできれいに剪定されて小さなワイナリーの斜面を取り囲んでいる。ワインは熟成向きで、デカンタすると生き生きとしたブラックベリー、プルーンの香りとしっかりしたタンニンをもち、ブドウがもつ力がグラスから溢れて魅了される。普段飲まない品種であるが、良くできたものは素晴らしい。