2009年1月9日金曜日

東京に戻り、新年に向けて

今年は新たなプロジェクトも幾つかあって実りある年になるよう頑張りたいと思っております。
さて、新年早々に半年の留学の成績が発表になりました。

ワイン生産地での授業やワイン教育というものにも興味があったので、日本の実績は隠してなるべく目立たぬ普通の学生として登録しました。留学担当からは、ESL(外人向け英語クラス)を受けないと授業についていけないとか言われたものの、(内心、もう何十年もアメリカ生活があるわけで不必要なのですが、)はいはいと言いつつ、実際のところはESLはとらずに正規クラスだけ登録しました。

留学生は私一人の完全にアメリカ人向けのワイン専門クラスを集中して限度一杯とったおかげで、月~金、あるは土曜日までのびっちり忙しいばかりでなく、大学のクラスは参加型やプレゼンテーションも多いので授業を聞いてテストを受けたり、リポートを出すだけではダメで、皆の前で課題を発表して質問に答えなければいけないので私が通っていたころの日本の大学システムとは大きく異なりました。

アメリカ人は成績を非常に気にしていて、最初の授業にかならずテスト範囲とかリポートの内容について質問する人が何人もいました。若い学生にとっては成績の具合で履修単位の掛け率が上がったり、逆に退校になったり、奨学金や進路に影響があるからです。

私はワインの貯金が多かったのですが、宿題が多い授業システムの不慣れと、栽培学で単語を覚える事と、リポート、小テスト、プレゼン準備で、週末など朝から気がつくと夜などということも多々で半年が過ぎてしましました。 でも、結果はオールA(90~100点)だったので、単位に4倍が加算されて1学期で最大限の46ポイントを獲得できました。相対評価でもあるので、遊学の私が若者のAの一部をとってしまったのは悪い気もするのですが、まあガチンコですから。

留学担当は結果をみて(それまでの上から見下ろす態度)を急に変えて、素晴らしい稀なケースだと誉められました。静かに見返すって気分がいいもの。成績表だけ見ると簡単そうですが、1週間で40時間、宿題などをあわせると週に60時間なので、半年で約1400時間の猛勉強で本当に大変でした。ひとり時間で家事もほとんどない事をいいことに家にこもったせいで、東京に戻ってちょっと歩いただけで足腰が退化したのを痛感してます・・・ が自信にもなりました。 

この経験や新しく学んだ事を次世代の若い人たちに伝えてゆくのも私の仕事の一つだろうと新年に思った次第です。